01 / CONTEXT
よくある課題
- 試用したが、日常業務へ組み込む方法が決まらない
- 回答の誤りや根拠不足をどう確認するか分からない
- 機密情報、個人情報、アクセス権が不安
- 社内文書の版や保存場所が統一されていない
02 / SCOPE
支援の範囲
生成AIの導入を目的にせず、どの判断や作業を支援するかを定義します。参照情報、利用権限、品質評価、人の確認、問題時の停止までを一つの業務として設計します。
- 利用場面、利用者、期待する変化、禁止用途の整理
- 参照情報の棚卸しとアクセス制御設計
- 検索・要約・回答案作成の限定プロトタイプ
- 評価データ、採点基準、人の確認手順
- ログ、問い合わせ、停止、更新を含む運用ルール
活用場面
- 規程・マニュアルの検索と参照箇所提示
- 問い合わせ回答案の作成
- 議事録・報告書の要約と確認項目抽出
- 定型文書の初稿作成と人によるレビュー
進め方
- 業務目的、利用者、禁止用途を確認
- 情報区分、版、権限、保存方針を整理
- 評価用の質問・期待回答・根拠を準備
- 限定データで試作し、誤りと確認負担を記録
- 人の確認、ログ、停止、更新責任を設計
- 継続・修正・中止を判断
このような企業に
- 社内ナレッジの検索負担を減らしたい企業
- 試行から本番運用へ進めずにいる組織
- 生成AIの利用ルールと評価方法を整えたい部門
03 / HANDOVER
成果物
成果物はプロジェクトの範囲に応じて合意します。
- 01ユースケース・リスク評価表
- 02検証用プロトタイプ
- 03評価データ、採点基準、テスト結果
- 04利用、レビュー、問い合わせ、停止のガイド
04 / IMPLEMENTATION
実装前の確認事項
最初に禁止用途と人の責任を決める
採用、与信、法的判断、安全に関わる判断など、誤りの影響が大きい用途は、利用可否と人の最終責任を先に決めます。文章作成支援でも、対外送信前の確認者と確認項目を明確にします。
経済産業省のAI事業者ガイドラインは、AI利用者を含む関係主体がリスクに応じたガバナンスを構築する考え方を示しています。製品名だけで安全性を判断せず、用途、データ、利用者、影響から管理方法を決めます。
評価用データを先に作る
デモで数件うまく答えたことと、業務で利用できることは同じではありません。実際に多い質問、曖昧な質問、答えが文書にない質問、権限外の質問を含む評価セットを作ります。
正答・誤答だけでなく、根拠の提示、重要事項の欠落、不要な断定、確認にかかる時間を記録します。条件を満たさない場合の対象縮小や中止も成功条件と同時に決めます。
| 評価項目 | 確認内容 | 対応例 |
|---|---|---|
| 根拠 | 参照元と回答が一致するか | 参照箇所を表示し人が確認 |
| 完全性 | 重要条件を落としていないか | 必須項目チェックを追加 |
| 権限 | 閲覧不可情報を使っていないか | 検索前にアクセス制御 |
| 不明時 | 情報がないとき断定しないか | 回答保留と問い合わせ導線 |
| 確認負担 | 修正時間が許容範囲か | 用途縮小または導入見送り |
文書管理とAI評価を分けない
古い版、重複文書、所有者不明の資料をそのまま検索対象にすると、回答以前に参照情報の信頼性が揺らぎます。文書の責任者、更新日、有効期間、アクセス権を整えます。
入力してよい情報、会話履歴、ログ、学習利用の設定、外部送信、削除方法を確認します。個人情報や機密情報は、必要性と権限が説明できる範囲に限定します。
本番化後の問い合わせと停止条件を用意する
誤回答を発見した人が報告できる窓口、評価データへの追加方法、文書更新時の再評価を決めます。重大な誤り、権限逸脱、監査不能など、利用を一時停止する条件も明文化します。
05 / FAQ
よくある質問
どのAIサービスを使うべきですか?
目的、扱うデータ、既存環境、権限、ログ、契約条件、費用、運用担当を確認して比較します。
誤りを完全になくせますか?
完全には保証できません。参照元、評価データ、出力制約、人の確認、利用範囲の限定で管理します。
PoCだけでも可能ですか?
可能です。成功条件だけでなく、修正・縮小・中止条件を決め、限定データと利用者で検証します。
社内文書を外部AIへ送信しますか?
利用するサービスと構成によります。送信先、保存、学習利用、削除、アクセス権を確認し、合意した範囲以外の情報を使用しません。
06 / REFERENCES
参考資料
方式や運用条件は、提供元の公式資料を確認したうえで個別に判断します。